干天、酷暑にもよく耐え、たくましく育ちます。
繊維やビタミン類も豊富で、カラフルな品種も増えて、
用途が広まっています。
どんな土壌でも作れますが、ほんとうに美味しい美肌のものは、
排水や通気がよくないとできず、適地はやはり限定されます。
品種として、作りやすく味の良いのは、「ベニアズマ」が代表的です。
また、早堀りでき、甘くて焼き芋に向くのは、「高系14号」です。
他にも、金時とも呼ばれる粉質で甘みの多い「紅赤」、
アイスクリームなどの加工にも使える紫色の「山川紫」などもあります。
栽培のポイント
排水、通気をよくする畑作りを心がけ、
ツルボケさせないように窒素の吸収を抑えて栽培します。
そのため、普通の肥沃度の畑なら元肥は不要です。
葉色が特に淡すぎるようなら、少量の追肥をしますが、
ほとんど無施肥でよいでしょう!
また、黒マルチで地温を高め、雑草の発生を防ぐのがポイントです。
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サツマイモ(薩摩芋)は、ヒルガオ科サツマイモ属の植物です。
別名として、甘藷(かんしょ)、唐芋(からいも、とういも)、
琉球藷(りゅうきゅういも)とも言います。
仲間に、アサガオやヨウサイ(アサガオ菜)があります。
花はピンク色でアサガオに似ていますが、
鈍感な短日性であるため、
本州などの温帯地域では開花しにくく、
品種や栽培条件によってまれに開花する程度です。
また、花の数が少なく受粉しにくい上に、受粉後の寒さで枯れてしまう事が多い為、
品種改良では種子を効率よく採るために、アサガオなど数種類の近縁植物に接木して、
台木から送られる養分や植物ホルモン等の働きによって開花を促進する技術が使われています。
1955年(昭和30年)に西山市三が、メキシコで祖先に当たる野生種を見つけ、
イポメア・トリフィーダと名付ける。
後に他の学者達によって、中南米が原産地とされます。
若い葉と茎を利用する専用の品種もあり、主食や野菜として食用にされます。
原産は南アメリカ大陸で、ペルー熱帯地方とされています。
スペイン人或いはポルトガル人により東南アジアに導入され、
そこから中国を経て17世紀の初め頃に琉球、九州、その後八丈島、本州と伝わったとされ、
アジアにおいては外来植物です。
このため中国(唐)から伝来した沖縄や九州では、唐芋(奄美群島では薩摩芋)と呼ばれています。
ニュージーランドへは10世紀頃に伝播し、「クマラ」(kumara)の名称で広く消費されています。
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じゃがいもは、春作では2月下旬~3月、
秋作では8月下旬~9月中旬が植えつけ適期です。
タネイモは園芸店や種苗店で、
ウイルス病 に感染していない清潔なイモを購入しましょう。
タネイモは、植えつけの3~4日前に、1片30~40gに切り分けます。
この時、各片に2~4個の芽をつけて切るようにします。
風通しのよい日陰に置き、切り口を乾かしておきましょう。
ジャガイモは、pH5.0~6.0 の土を好みます。
土壌酸度測定液「アースチェック液」で土の酸度を測定し、
pH5.0以下の場合は苦土石灰を1m2当たり100gまき、pH5.0~6.0の場合は、
微量要素の補給のために苦土石灰 を1m2当たり50gまきます。
pH6.0以上の場合は、苦土石灰をまく必要はありません。
植えつけの2週間前に、必要量の苦土石灰をまき、よく耕します。
植えつけ時に粒状肥料「マイガーデン野菜用」を1m2当たり120g施して、
土によく混 ぜ込んでおきましょう。
次に、植えつけのために、60~70cm間隔に深さ15cmの溝を掘ります。
そこに、30cmに1個の割合で、タネイモを置きます。
タネイモとタネイモの間に、完熟牛ふん堆肥を移植ゴテ1杯を置き、
7~8cmの深さに覆土します。
ジャガイモは、カレーライス、シチュー、肉ジャガ、コロッケなどに用いられ、
日本人になじみ深い野菜です。
ビタミンCを豊富に含み、良質な食物繊維を有します。
成分はデンプンが主体ですが、カロリーは白飯よりも低い健康食材です。
20℃前後の冷涼な気候を好み、春作と秋作ができます。
いずれも植えつけから約90日と、
イモ類のなかでは比較的短期間で収穫できるのも特徴です。
土質も選ばず、管理も簡単で育てやすい野菜の代表です。
また、花は淡紫色や白色で、なかなか美しいものです。
ただし、ナス科の植物のため、連作は避けましょう。
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モヤシの栽培方法には、下記のように5つのポイントがあります。
1 種子の選別
不純物や、害虫に食べられた種子、欠けた種子、水に浮く種子等を取り除く作業が必要です。
2 容器の選定
種子に対して、10倍の水が入る容器を選定する必要です。
3 種子と水の割合
種子の約10倍量の水に一晩つける事が必要です。
4 水洗い(水すすぎ)
十分な水でよく洗い、一日間に1~2回取り替えるが必要です。
5 光の遮断
台所のシンク、段ボール箱等を利用して、光を遮断する。
モヤシの種子をいっぺんに短い日数発芽させるには、25~30度の温度が必要となります。
上記を踏まえ、温度が足りない時期には、加温が必要です。
それ以下の温度でも、日数をかければ発芽しますが、その場合、不ぞろいや、品質の低下を招きます。
色が悪い、匂いがすると言ったことは、栽培中の酸素不足が原因です。
それを防ぐためには、種子に吸水させた後、水をよく切り、濁った状態にならないようにすること、また、水洗いや水すすぎを入念にすることが大切です。
また、台所のシンクや段ボール箱等を利用し、光の遮断をするのがポイントです。
種蒔き時期、および、収穫時期は、周年できます。
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もやしは、主に穀類、豆類の種子を人為的に発芽させた新芽です。
豆類のもやしを特に、豆もやし(ビーンズスプラウト、ビーンスプラウト、Bean sprout)と言います。
豆もやしは、豆自体または、発芽した芽と茎を食用とし、呼称は「萌やす」(発芽させる意)の連用形であり、本来は穀類の新芽作物一般を指す語であると言われます。
しかし、近世に緑豆もやしが普及したため、単に「もやし」と言った場合、緑豆モヤシを指すことが多く、ワラビ、タケノコ、カイワレ大根、ブロッコリーなどの新芽作物ももやしの一種ということになります。
また、豆もやし(ブラックマッペ)は、戦後にタイ、ミャンマーからの輸入が始まり、中華料理の普及と共に1965年(昭和40年)頃から消費量が増加しました。
以後、1985年(昭和60年)頃になるとスーパーマーケットに定着し、ラーメンや鉄板焼き(ジンギスカン鍋)の需要から人気は急激に高まり、手軽に購入でき多様に調理が出来るブラックマッペもやしの普及にしたがい、生産コストの高い大豆もやしは衰退し、現在の「豆モヤシ」の代表「緑豆もやし」は食味と食感が好まれて、1990年以降、急激に普及しました。
関東では緑豆・大豆を使った、色が白く太めでシャキシャキ感のあるものが好まれ、関西ではブラックマッペを原料とし、どちらかといえば細くて長く、もやし特有の風味があるものが好まれるようです。
もやし利用には手間と時間がかかりますが、根と豆部分を取り除くと食感が良くなり、雑味がなくなるなど大きな差が出ます。
中国ではエンドウをモヤシにした豆苗が栽培されており、欧米ではフェヌグリークやアルファルファなどの豆類も「もやし」として栽培されています。
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エンダイブは、15度~20度程の冷涼な気候を好みますが、耐寒性は弱いので、降霜期近くになると生育がストップしてしまいます。
ついては、蒔き時を逸しないように注意が必要です。
育て方は、レタスと同じですが、株間を広くとり、肥料を切らさずに大株に育てるのがポイントです。
大きく成長してきたら、遮光して軟白し、苦味を減らします。
*軟白処理とは、巾着のようにヒモで縛ってまとめ、中心部分に日を当てないようにし、葉を淡いグリーンとなって、苦みがやわらかくなり、食べやすくなりこと。
軟白には、秋で15~20日、冬で30日程を必要とします。
調理面では「シコレ」と呼ばれるため、同属のチコリと混同されることが多いので、間違わないように注意が必要です。
種蒔き時期(春)は、5~6月頃です。
種蒔き時期(夏)は、8~9月頃です。
種蒔き時期(冬)は、10~12月頃です。
収穫時期(夏)は、8~9月頃です。
収穫時期(秋)は、10~12月頃です。
収穫時期(春)は、3~4月頃(トンネル栽培)です。
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エンダイブは、ヨーロッパ原産のキク科の一年草の野菜で、和名はキクヂシャ(「菊」+レタスの和名「チシャ」)と、されています。
同じキクニガナ属の多年生野菜チコリーと同様に独特の苦みがありますが、見かけはチコリーと違い非結球レタスに似ています。
緑の葉または軟白栽培した黄白色の葉を、生(サラダ)または加熱調理して食べるのが通常です。
生産量はフランスとベルギーで多く、フランスではシコレということが多く、単にアンディーヴというと、普通はチコリーを指し、アメリカではエンダイブを誤って、チコリーと呼ぶこともあります。
エンダイブの利用の歴史は古く、紀元前の古代エジプトではサラダとして利用されていました。
日本には江戸時代に入ってきましたが、当時はもっぱら観賞用で、食べられるようになったのは、比較的最近のことです。
エンダイブの生育は、最初茎は長く伸びずに葉はべちゃっと地面に近い位置で広がります。
花の咲く頃になると急に茎が伸び出して、1メートルを超します。
茎は途中で枝分かれして、径3センチ程の青色の花を咲かせます。
1~2年草で、花後はタネをつけて枯れます。
葉の形は品種によって異なり、フチが細かく切れ込む全体が縮む「縮葉系」と、切れ込まない「広葉系」があります。
また両者の中間の形質をもったものもあります。
独特の苦みと、シャキシャキとした歯触りのよい食感が特徴です。
若い葉はほろ苦い程度ですが、緑の濃い葉は非常に苦いです。
近縁の野菜にチコリがあり、チコリは、エンダイブと違い毎年育つ多年性の植物です。
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ニンニクは、ネギ科(クロンキスト体系以前の分類法ではユリ科)の多年草で、球根(鱗茎)を香辛料として用いられ、ガーリックとも呼ばれます。
日本では、ニンニクやノビル(野蒜)など根茎を食用とする臭いの強い(ネギ属の)植物を総称して蒜(ひる)と呼んでいましたが、特にノビルと区別する場合には、オオヒル(大蒜)とも言われていました。
生薬名は、大蒜(たいさん)と言われ、語源は、困難を耐え忍ぶという意味の仏教用語の「忍辱」とされています。
5月頃に白い小さな花を咲かせますが、栽培時には鱗茎を太らせるために花芽は摘み取ります。
摘み取った茎は、柔らかい物であれば野菜として利用されます。
一般的に見かけるニンニクは、分球ニンニクがほとんどですが、一片種と呼ばれる中国のプチニンニクなどの品種もあります。
ジャンボニンニクと呼ばれる物がありますが、大きいこと以外、外見はニンニクそのものですが、ニンニクとは別種でありリーキ(ポロネギ)に近縁の野菜となり、ニンニクよりも香りがマイルドなのでスープの具などに利用されます。
判別基準としては、鱗茎の他に硬い殻に覆われた小さな球根(ヒヨコの頭に良く似ている)によって、繁殖する点で、ニンニクと区別されます。
ニンニクの原産地は、中央アジアと推定されますが、すでに紀元前3200年頃には、古代エジプトなどで栽培・利用されていたとされます。
また、現存する最古の医学書『エーベルス・パピルス』には、薬としても記載されています。
中国には、紀元前140年頃伝わり、日本には中国を経て8世紀頃には伝わっていたと見られます。
日本では、禅宗で「不許葷酒入山門」とされたように、強壮作用が煩悩(淫欲)を増長するとされて、仏教の僧侶の間ではニラ、ネギ等とともに五辛の1つとして食が禁じられていました。
漢字表記の「蒜」「大蒜」は、漢語に由来する一方で、仏教用語の「忍辱(にんにく)」がニンニクの語源となったと言われています。
『大和本草』巻之五 草之一 菜蔬類では、「悪臭甚だしくとも 効能が多いので 人家に欠くべからざるもの」と、評価されています。
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ニンニクの球種は、9月上旬頃までは休眠状態ですので、休眠がさめる9月~4月頃に植えます。
元肥に使う堆肥は、よく腐熟したものを用い、害虫の持込がないように気をつけます。
1株から2芽が出た場合は、早めに取り除きます。
また、春の生育盛りになると、トウ立ちしてきますので、芽が出しだい、摘み取りましょう!
収穫は、晴天日を見計らって行うようにします。
ニンニクは、球だけでなく、若い葉の状態で収穫すれば「葉ニンニク」となり、トウ立ちした花茎を伸ばして利用すれば「茎ニンニク」となって、用途が広がりますよ。
種蒔き時期は、9月頃です。
収穫時期は、5月頃です。
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ミズナは、アブラナ科の越年草で、学名が示すとおり、植物学的には、アブラナやカブなどと同種です。
カラシナの一種として説明されることもあります。
別名で、ヒイラギナ(柊菜)、センスジナ(千筋菜)、キョウナ(京菜)などと、呼ばれる場合があります。
葉柄が白く、細長いのが特徴で、葉には数多くの鋸歯状の切れ込みがあります。
比較的寒さに強く、緑の少ない冬から早春の野菜として重宝されます。
臭みの無い淡白な味わいと歯ざわりが特徴で、和え物、鍋物、サラダ、汁物、煮物などにひろく用いられます。
浅漬けにすると特にしゃきしゃきした歯ごたえが出て美味く、近畿地方を中心とする地域で、古くから常用されてきた葉野菜ですが、近年では関東地方以北など、全国的に普及してきています。
また、ミズナは、日本だけで栽培されているようです。
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本来の市場に出ているような大株の優品を育てるには、600~1000枚もの細葉を得ないといけないので、やや重い土の水分に富む畑が最適となります。
近年、多く使われるようになった子株ものは、適地の幅が広がり、どこでも育てられますが、いずれにしても、元肥に良質の堆肥を十分に施し、有機質肥料を多めに追肥し、肥切れさせないようにするのがポイントです。
ウイルス病に弱いので、アブラムシ防除に注意しましょう!
収穫時期は、2月頃です。
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ラディッシュは、アブラナ科ダイコン属の野菜で、和名として、ハツカダイコンとも呼ばれます。
ラディッシュは主として、肥大した根、茎、胚軸を食用とします。
原産はヨーロッパとされ、明治時代に日本に伝播した植物で、根の形状はたいてい2cm程度の球形~楕円形(長い品種でも10cm程度)です。
皮の色は、赤が多いですが、赤以外にも、白、黄色、紫色などの色があります。
20日大根(ラディッシュ)の種は、大根の中でも最も小型で、収穫までの時期が短く、それほど環境を選ばない為に全国で栽培されています。
先程も記載しましたが、和名は播種もしくは萌芽から収穫までが早く、20日程度であることから20日大根(ハツカダイコン)と言われています。
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