エンダイブは、ヨーロッパ原産のキク科の一年草の野菜で、和名はキクヂシャ(「菊」+レタスの和名「チシャ」)と、されています。
同じキクニガナ属の多年生野菜チコリーと同様に独特の苦みがありますが、見かけはチコリーと違い非結球レタスに似ています。
緑の葉または軟白栽培した黄白色の葉を、生(サラダ)または加熱調理して食べるのが通常です。
生産量はフランスとベルギーで多く、フランスではシコレということが多く、単にアンディーヴというと、普通はチコリーを指し、アメリカではエンダイブを誤って、チコリーと呼ぶこともあります。
エンダイブの利用の歴史は古く、紀元前の古代エジプトではサラダとして利用されていました。
日本には江戸時代に入ってきましたが、当時はもっぱら観賞用で、食べられるようになったのは、比較的最近のことです。
エンダイブの生育は、最初茎は長く伸びずに葉はべちゃっと地面に近い位置で広がります。
花の咲く頃になると急に茎が伸び出して、1メートルを超します。
茎は途中で枝分かれして、径3センチ程の青色の花を咲かせます。
1~2年草で、花後はタネをつけて枯れます。
葉の形は品種によって異なり、フチが細かく切れ込む全体が縮む「縮葉系」と、切れ込まない「広葉系」があります。
また両者の中間の形質をもったものもあります。
独特の苦みと、シャキシャキとした歯触りのよい食感が特徴です。
若い葉はほろ苦い程度ですが、緑の濃い葉は非常に苦いです。
近縁の野菜にチコリがあり、チコリは、エンダイブと違い毎年育つ多年性の植物です。
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