干天、酷暑にもよく耐え、たくましく育ちます。
繊維やビタミン類も豊富で、カラフルな品種も増えて、
用途が広まっています。
どんな土壌でも作れますが、ほんとうに美味しい美肌のものは、
排水や通気がよくないとできず、適地はやはり限定されます。
品種として、作りやすく味の良いのは、「ベニアズマ」が代表的です。
また、早堀りでき、甘くて焼き芋に向くのは、「高系14号」です。
他にも、金時とも呼ばれる粉質で甘みの多い「紅赤」、
アイスクリームなどの加工にも使える紫色の「山川紫」などもあります。
栽培のポイント
排水、通気をよくする畑作りを心がけ、
ツルボケさせないように窒素の吸収を抑えて栽培します。
そのため、普通の肥沃度の畑なら元肥は不要です。
葉色が特に淡すぎるようなら、少量の追肥をしますが、
ほとんど無施肥でよいでしょう!
また、黒マルチで地温を高め、雑草の発生を防ぐのがポイントです。
スポンサーサイト
タグ/
サツマイモ(薩摩芋)は、ヒルガオ科サツマイモ属の植物です。
別名として、甘藷(かんしょ)、唐芋(からいも、とういも)、
琉球藷(りゅうきゅういも)とも言います。
仲間に、アサガオやヨウサイ(アサガオ菜)があります。
花はピンク色でアサガオに似ていますが、
鈍感な短日性であるため、
本州などの温帯地域では開花しにくく、
品種や栽培条件によってまれに開花する程度です。
また、花の数が少なく受粉しにくい上に、受粉後の寒さで枯れてしまう事が多い為、
品種改良では種子を効率よく採るために、アサガオなど数種類の近縁植物に接木して、
台木から送られる養分や植物ホルモン等の働きによって開花を促進する技術が使われています。
1955年(昭和30年)に西山市三が、メキシコで祖先に当たる野生種を見つけ、
イポメア・トリフィーダと名付ける。
後に他の学者達によって、中南米が原産地とされます。
若い葉と茎を利用する専用の品種もあり、主食や野菜として食用にされます。
原産は南アメリカ大陸で、ペルー熱帯地方とされています。
スペイン人或いはポルトガル人により東南アジアに導入され、
そこから中国を経て17世紀の初め頃に琉球、九州、その後八丈島、本州と伝わったとされ、
アジアにおいては外来植物です。
このため中国(唐)から伝来した沖縄や九州では、唐芋(奄美群島では薩摩芋)と呼ばれています。
ニュージーランドへは10世紀頃に伝播し、「クマラ」(kumara)の名称で広く消費されています。
タグ/
じゃがいもは、春作では2月下旬~3月、
秋作では8月下旬~9月中旬が植えつけ適期です。
タネイモは園芸店や種苗店で、
ウイルス病 に感染していない清潔なイモを購入しましょう。
タネイモは、植えつけの3~4日前に、1片30~40gに切り分けます。
この時、各片に2~4個の芽をつけて切るようにします。
風通しのよい日陰に置き、切り口を乾かしておきましょう。
ジャガイモは、pH5.0~6.0 の土を好みます。
土壌酸度測定液「アースチェック液」で土の酸度を測定し、
pH5.0以下の場合は苦土石灰を1m2当たり100gまき、pH5.0~6.0の場合は、
微量要素の補給のために苦土石灰 を1m2当たり50gまきます。
pH6.0以上の場合は、苦土石灰をまく必要はありません。
植えつけの2週間前に、必要量の苦土石灰をまき、よく耕します。
植えつけ時に粒状肥料「マイガーデン野菜用」を1m2当たり120g施して、
土によく混 ぜ込んでおきましょう。
次に、植えつけのために、60~70cm間隔に深さ15cmの溝を掘ります。
そこに、30cmに1個の割合で、タネイモを置きます。
タネイモとタネイモの間に、完熟牛ふん堆肥を移植ゴテ1杯を置き、
7~8cmの深さに覆土します。
ジャガイモは、カレーライス、シチュー、肉ジャガ、コロッケなどに用いられ、
日本人になじみ深い野菜です。
ビタミンCを豊富に含み、良質な食物繊維を有します。
成分はデンプンが主体ですが、カロリーは白飯よりも低い健康食材です。
20℃前後の冷涼な気候を好み、春作と秋作ができます。
いずれも植えつけから約90日と、
イモ類のなかでは比較的短期間で収穫できるのも特徴です。
土質も選ばず、管理も簡単で育てやすい野菜の代表です。
また、花は淡紫色や白色で、なかなか美しいものです。
ただし、ナス科の植物のため、連作は避けましょう。
タグ/
モヤシの栽培方法には、下記のように5つのポイントがあります。
1 種子の選別
不純物や、害虫に食べられた種子、欠けた種子、水に浮く種子等を取り除く作業が必要です。
2 容器の選定
種子に対して、10倍の水が入る容器を選定する必要です。
3 種子と水の割合
種子の約10倍量の水に一晩つける事が必要です。
4 水洗い(水すすぎ)
十分な水でよく洗い、一日間に1~2回取り替えるが必要です。
5 光の遮断
台所のシンク、段ボール箱等を利用して、光を遮断する。
モヤシの種子をいっぺんに短い日数発芽させるには、25~30度の温度が必要となります。
上記を踏まえ、温度が足りない時期には、加温が必要です。
それ以下の温度でも、日数をかければ発芽しますが、その場合、不ぞろいや、品質の低下を招きます。
色が悪い、匂いがすると言ったことは、栽培中の酸素不足が原因です。
それを防ぐためには、種子に吸水させた後、水をよく切り、濁った状態にならないようにすること、また、水洗いや水すすぎを入念にすることが大切です。
また、台所のシンクや段ボール箱等を利用し、光の遮断をするのがポイントです。
種蒔き時期、および、収穫時期は、周年できます。
タグ/
もやしは、主に穀類、豆類の種子を人為的に発芽させた新芽です。
豆類のもやしを特に、豆もやし(ビーンズスプラウト、ビーンスプラウト、Bean sprout)と言います。
豆もやしは、豆自体または、発芽した芽と茎を食用とし、呼称は「萌やす」(発芽させる意)の連用形であり、本来は穀類の新芽作物一般を指す語であると言われます。
しかし、近世に緑豆もやしが普及したため、単に「もやし」と言った場合、緑豆モヤシを指すことが多く、ワラビ、タケノコ、カイワレ大根、ブロッコリーなどの新芽作物ももやしの一種ということになります。
また、豆もやし(ブラックマッペ)は、戦後にタイ、ミャンマーからの輸入が始まり、中華料理の普及と共に1965年(昭和40年)頃から消費量が増加しました。
以後、1985年(昭和60年)頃になるとスーパーマーケットに定着し、ラーメンや鉄板焼き(ジンギスカン鍋)の需要から人気は急激に高まり、手軽に購入でき多様に調理が出来るブラックマッペもやしの普及にしたがい、生産コストの高い大豆もやしは衰退し、現在の「豆モヤシ」の代表「緑豆もやし」は食味と食感が好まれて、1990年以降、急激に普及しました。
関東では緑豆・大豆を使った、色が白く太めでシャキシャキ感のあるものが好まれ、関西ではブラックマッペを原料とし、どちらかといえば細くて長く、もやし特有の風味があるものが好まれるようです。
もやし利用には手間と時間がかかりますが、根と豆部分を取り除くと食感が良くなり、雑味がなくなるなど大きな差が出ます。
中国ではエンドウをモヤシにした豆苗が栽培されており、欧米ではフェヌグリークやアルファルファなどの豆類も「もやし」として栽培されています。
タグ/
エンダイブは、15度~20度程の冷涼な気候を好みますが、耐寒性は弱いので、降霜期近くになると生育がストップしてしまいます。
ついては、蒔き時を逸しないように注意が必要です。
育て方は、レタスと同じですが、株間を広くとり、肥料を切らさずに大株に育てるのがポイントです。
大きく成長してきたら、遮光して軟白し、苦味を減らします。
*軟白処理とは、巾着のようにヒモで縛ってまとめ、中心部分に日を当てないようにし、葉を淡いグリーンとなって、苦みがやわらかくなり、食べやすくなりこと。
軟白には、秋で15~20日、冬で30日程を必要とします。
調理面では「シコレ」と呼ばれるため、同属のチコリと混同されることが多いので、間違わないように注意が必要です。
種蒔き時期(春)は、5~6月頃です。
種蒔き時期(夏)は、8~9月頃です。
種蒔き時期(冬)は、10~12月頃です。
収穫時期(夏)は、8~9月頃です。
収穫時期(秋)は、10~12月頃です。
収穫時期(春)は、3~4月頃(トンネル栽培)です。
タグ/
エンダイブは、ヨーロッパ原産のキク科の一年草の野菜で、和名はキクヂシャ(「菊」+レタスの和名「チシャ」)と、されています。
同じキクニガナ属の多年生野菜チコリーと同様に独特の苦みがありますが、見かけはチコリーと違い非結球レタスに似ています。
緑の葉または軟白栽培した黄白色の葉を、生(サラダ)または加熱調理して食べるのが通常です。
生産量はフランスとベルギーで多く、フランスではシコレということが多く、単にアンディーヴというと、普通はチコリーを指し、アメリカではエンダイブを誤って、チコリーと呼ぶこともあります。
エンダイブの利用の歴史は古く、紀元前の古代エジプトではサラダとして利用されていました。
日本には江戸時代に入ってきましたが、当時はもっぱら観賞用で、食べられるようになったのは、比較的最近のことです。
エンダイブの生育は、最初茎は長く伸びずに葉はべちゃっと地面に近い位置で広がります。
花の咲く頃になると急に茎が伸び出して、1メートルを超します。
茎は途中で枝分かれして、径3センチ程の青色の花を咲かせます。
1~2年草で、花後はタネをつけて枯れます。
葉の形は品種によって異なり、フチが細かく切れ込む全体が縮む「縮葉系」と、切れ込まない「広葉系」があります。
また両者の中間の形質をもったものもあります。
独特の苦みと、シャキシャキとした歯触りのよい食感が特徴です。
若い葉はほろ苦い程度ですが、緑の濃い葉は非常に苦いです。
近縁の野菜にチコリがあり、チコリは、エンダイブと違い毎年育つ多年性の植物です。
タグ/
ニンニクは、ネギ科(クロンキスト体系以前の分類法ではユリ科)の多年草で、球根(鱗茎)を香辛料として用いられ、ガーリックとも呼ばれます。
日本では、ニンニクやノビル(野蒜)など根茎を食用とする臭いの強い(ネギ属の)植物を総称して蒜(ひる)と呼んでいましたが、特にノビルと区別する場合には、オオヒル(大蒜)とも言われていました。
生薬名は、大蒜(たいさん)と言われ、語源は、困難を耐え忍ぶという意味の仏教用語の「忍辱」とされています。
5月頃に白い小さな花を咲かせますが、栽培時には鱗茎を太らせるために花芽は摘み取ります。
摘み取った茎は、柔らかい物であれば野菜として利用されます。
一般的に見かけるニンニクは、分球ニンニクがほとんどですが、一片種と呼ばれる中国のプチニンニクなどの品種もあります。
ジャンボニンニクと呼ばれる物がありますが、大きいこと以外、外見はニンニクそのものですが、ニンニクとは別種でありリーキ(ポロネギ)に近縁の野菜となり、ニンニクよりも香りがマイルドなのでスープの具などに利用されます。
判別基準としては、鱗茎の他に硬い殻に覆われた小さな球根(ヒヨコの頭に良く似ている)によって、繁殖する点で、ニンニクと区別されます。
ニンニクの原産地は、中央アジアと推定されますが、すでに紀元前3200年頃には、古代エジプトなどで栽培・利用されていたとされます。
また、現存する最古の医学書『エーベルス・パピルス』には、薬としても記載されています。
中国には、紀元前140年頃伝わり、日本には中国を経て8世紀頃には伝わっていたと見られます。
日本では、禅宗で「不許葷酒入山門」とされたように、強壮作用が煩悩(淫欲)を増長するとされて、仏教の僧侶の間ではニラ、ネギ等とともに五辛の1つとして食が禁じられていました。
漢字表記の「蒜」「大蒜」は、漢語に由来する一方で、仏教用語の「忍辱(にんにく)」がニンニクの語源となったと言われています。
『大和本草』巻之五 草之一 菜蔬類では、「悪臭甚だしくとも 効能が多いので 人家に欠くべからざるもの」と、評価されています。
タグ/
ニンニクの球種は、9月上旬頃までは休眠状態ですので、休眠がさめる9月~4月頃に植えます。
元肥に使う堆肥は、よく腐熟したものを用い、害虫の持込がないように気をつけます。
1株から2芽が出た場合は、早めに取り除きます。
また、春の生育盛りになると、トウ立ちしてきますので、芽が出しだい、摘み取りましょう!
収穫は、晴天日を見計らって行うようにします。
ニンニクは、球だけでなく、若い葉の状態で収穫すれば「葉ニンニク」となり、トウ立ちした花茎を伸ばして利用すれば「茎ニンニク」となって、用途が広がりますよ。
種蒔き時期は、9月頃です。
収穫時期は、5月頃です。
タグ/
ミズナは、アブラナ科の越年草で、学名が示すとおり、植物学的には、アブラナやカブなどと同種です。
カラシナの一種として説明されることもあります。
別名で、ヒイラギナ(柊菜)、センスジナ(千筋菜)、キョウナ(京菜)などと、呼ばれる場合があります。
葉柄が白く、細長いのが特徴で、葉には数多くの鋸歯状の切れ込みがあります。
比較的寒さに強く、緑の少ない冬から早春の野菜として重宝されます。
臭みの無い淡白な味わいと歯ざわりが特徴で、和え物、鍋物、サラダ、汁物、煮物などにひろく用いられます。
浅漬けにすると特にしゃきしゃきした歯ごたえが出て美味く、近畿地方を中心とする地域で、古くから常用されてきた葉野菜ですが、近年では関東地方以北など、全国的に普及してきています。
また、ミズナは、日本だけで栽培されているようです。
タグ/
本来の市場に出ているような大株の優品を育てるには、600~1000枚もの細葉を得ないといけないので、やや重い土の水分に富む畑が最適となります。
近年、多く使われるようになった子株ものは、適地の幅が広がり、どこでも育てられますが、いずれにしても、元肥に良質の堆肥を十分に施し、有機質肥料を多めに追肥し、肥切れさせないようにするのがポイントです。
ウイルス病に弱いので、アブラムシ防除に注意しましょう!
収穫時期は、2月頃です。
タグ/
ラディッシュは、アブラナ科ダイコン属の野菜で、和名として、ハツカダイコンとも呼ばれます。
ラディッシュは主として、肥大した根、茎、胚軸を食用とします。
原産はヨーロッパとされ、明治時代に日本に伝播した植物で、根の形状はたいてい2cm程度の球形~楕円形(長い品種でも10cm程度)です。
皮の色は、赤が多いですが、赤以外にも、白、黄色、紫色などの色があります。
20日大根(ラディッシュ)の種は、大根の中でも最も小型で、収穫までの時期が短く、それほど環境を選ばない為に全国で栽培されています。
先程も記載しましたが、和名は播種もしくは萌芽から収穫までが早く、20日程度であることから20日大根(ハツカダイコン)と言われています。
タグ/
ラディッシュの仲間は色々ありますが、赤丸型が代表的で、コメット、レッドチャイム、さくらんぼ等の種類があります。
また、白丸型のホワイトチェリッシュ、白長型のアイシクル、雪小町や、白長型、赤長型などもありますので、種類選びも楽しいですよ。
ラディッシュは、ダイコンと同じく冷涼な気候を好みますが、根は小型で、生育日数が短く栽培できるので、何度でも栽培できるのが嬉しいです。
しかし、夏の高温時に肥大期を迎えると、根茎の乱れが大きくなるので、注意が必要です。
葉色を見ながら少量ずつの追肥を怠らないこと、間引きを入念に行うことが大切なポイントです。
収穫時期は、年中OKです。
タグ/
レタスは、キク科アキノノゲシ属の一年草または二年草の野菜です。
和名は、チシャといいます。
欧米では、葉部分を主にサラダ、ハンバーガー、タコスなどに利用し生食しますが、フランスではソテーにすることもあります。
中国など他の国々では、クリーム煮、中華炒めなど加熱調理することが多く、葉だけでなく茎も重要な食材となります。
日本の多くの地域では、古くからカキヂシャ(奈良時代に導入された日本最古のレタスの仲間)の加熱調理が行われてきたが、戦後はこの利用法はごく少なくなり、現在は欧米と同様にサラダ等にして生食するのが一般的です。
日本国内であっても沖縄県では、現在もレタスはみそ汁の実にしたり、おでんの添え物にしたりと加熱調理して食べることが多いとされています。
また、加熱する事によって独特の苦味が弱まると共に旨味が増します。
タグ/
レタスの仲間は色々ありますが、一般的なのは、玉レタス(クリスプヘッド型)です。
玉レタスは、サラダだけでなく、スープなどにも利用できる野菜です。
栽培時の適正温度は、18度~23度で、冷涼な気候で元気に育ちます。
しかし、暑さには弱く、28度程になると、正常な結球はなかなか期待できなくなります。
高温長日下で種まきすると、トウ立ちしやすいので、夏まきは特に、蒔きどきに注意が必要です。
「とう」とは花をつける花茎のことを言い、 この「とう」が伸びてくることを、トウ立ちと言います。
トウ立ちすると、「葉っぱが硬くなる」「花に養分を取られてしまう」ことになり、育った野菜は美味しくなくなり、硬くて食べられないこともあります。
小さいうちは寒さによく耐えますが、結球期に入ると、冷害を受けやすので、作型選びが重要となります。
一般的なのは、夏まき冬どり栽培ですが、高温下での育苗になりますので、芽だしと、発芽後の管理を入念にし、幼育期には、育苗箱を木陰の風通しの良いところに置くのがポイントです。
収穫時期は、11月~12月頃です。
タグ/
ハクサイは、アブラナ科アブラナ属の二年生植物で、日本では冬の野菜として好まれ、多く栽培および利用されています。
ハクサイは、中国原産ですが、そのさらに原種はトルコなどにおいて現在でも見られる野性の菜の花である、B・カンペストリスだと言われています。
ハクサイの種類は、中国語では、「大白菜」と「小白菜」に分かれますが、日本では大白菜の一部に限られ、チンゲンサイやシロナなども含まれます。
地中海沿岸原産のハクサイ原種は、紀元前の中国に伝わると栽培されるようになり、様々な野菜を生んだと言われます。
7世紀の揚州で、華北のカブ(アジア系)と、華南のパクチョイが交雑して生じた牛肚菘(ニウトウソン、本草図経にある)が、最初のハクサイと考えられています。
16~18世紀にかけて、結球性を持つものが現れ、品種改良が進んだ結果、今日見られるハクサイが生まれたとされています。
タグ/
ハクサイの適温は、15~20度で、その時期に最大の生長をさせる必要がありますので、それを考慮しての種まきが必要です。
球は70~100枚と多くの葉で構成されるため、大きな球を得るためには、肥料をよく効かせ、生育を早めることです。
アブラムシ、ヨトウムシ、コナガなどの害虫が、大敵です。
薬剤防除が欠かせませんが、防虫ネットや、べた掛け資材の利用がオススメです。
ハクサイの品種としては大きく、結球種、半結球種に分かれます。
結球種はさらに、葉が頭部で重なり合う抱被型と、重ならず向かい合う抱合型がありますが、多いのは抱被型です。
代表的な品種は、早生では「黄ごころ」「耐病60日」があり、中生では「オレンジクイン」「彩明」などがあります。
上記の他、半結球の「花心」「山東菜」などがあります。
ハクサイは、繊維が軟らかく、淡白な味は漬物、鍋物などに欠かせない、冬野菜の主役です。
近年、人気の高まっているキムチにも欠かせません。
収穫時期は、11月~12月頃です。
タグ/
サトイモは、サトイモ科の植物で、マレー地方が原産と言われています。
サトイモは、茎の地下部分(塊茎)を、食用としますが、葉柄も、芋茎(ズイキ)といい、食用にされています。
サトイモの主要な品種は、小芋が多数できる系統の「石川早生」品種群で、生産の8割以上を占めるとされています。
他に葉柄を利用するズイキ用の「赤ズイキ(八頭)」群や、京料理に使う海老芋用の品種である「唐ノ芋」、小芋系統で比較的耐寒性がある「えぐいも」群、親芋が太っても小芋がほとんどできない系統である「筍芋」などがあります。
また、サトイモは、熱帯のアジアを中心として重要な主食になっている多様なタロイモ類のうち、最も北方で栽培されているものです。
日本には、縄文時代に伝わったとされています。
山地に自生していたヤマイモに対し、里で栽培されることからサトイモという名が付いたとされています。
栽培は比較的容易で、水田などの水分含量の高い重粘な土質で日当たり良好かつ温暖なところが栽培に適しています。
晩夏から秋にかけて収穫され、煮物の材料として、日本では極めて一般的な存在です。
サトイモの煮付けは、大好きです♪
タグ/
サトイモは、連作障害が最も出やすい野菜なので、少なくとも3~4年は、間をおくのがポイントです。
また、乾燥にとても弱く、夏に日照りが続くと葉枯れし、作柄不良になります。
サトイモは、高温性で生育適温は、25度~30度です。
サトイモの、春の育ちを早めるには、マルチフィルムが効果的です。
*マルチフィルムとは、ウネの上に地温上昇、地温抑制、乾燥防止、除草目的などにはるシートです。
新イモは、種イモの上方に着くので、土寄せが足りないと、子イモの芽が地上に伸び、太りが悪くなってしまいます。
マルチをする場合は、初めからイモの上に多く覆土しておくか、マルチを一時片側に寄せて、土寄せをしてください。
収穫後の子イモ外しは、株を持ち上げて基部をビール瓶で強くたたくと、簡単に収穫できますよ!
収穫時期は、11月頃です。
タグ/
ネギ'は、原産地を中国西部・中央アジアとする植物で、日本では食用などに栽培されます。
クロンキスト体系ではユリ科、APG植物分類体系ではネギ科ネギ属に分類されます。
また、古名は、「き」と言われていました。
別名の「ひともじぐさ」は「き」の一文字で表されるからとも、枝分れした形が「人」の字に似ているからとも言われています。
ネギの花は坊主頭や擬宝珠を連想させるため「葱坊主」(ねぎぼうず)や「擬宝珠」(ぎぼし)と呼ばれる事があります。
日本では古くから味噌汁、冷奴、蕎麦、うどんなどの薬味として用いられる他、鍋料理に欠かせない食材の一つです。
ネギは、硫化アリルを成分とする特有の辛味と匂いを持っています。
料理の脇役として扱われる事が一般的ですが、青ネギはネギ焼きなど、白ネギはスープなどで主食材としても扱われます。
ネギの茎は下にある根から上1cmまでで、そこから上全部は葉になります。
ですので、食材に用いられる白い部分も青い部分も全て葉の部分なのです!
タグ/
葉ネギには、細ネギと太ネギがあり、1箇所の植え付け本数、株間、施肥料を変えるのがポイントです。
細ネギの場合、畑に堆肥や肥料を十分に施し、1箇所に5~7本ずつまとめて、株間を広くとって植えます。
太ネギの場合、根深ネギのように、元肥は施せず、深めの溝を掘って植え、成長してきたら追肥を重点に施肥するのが重要です。
細ネギは土寄せは少量とし、太ネギは15センチ軟白を目標とします。
葉ネギは、プランター栽培にも最適で、刈り取りすれば、何度(約2~3回)でも収穫することができるのが嬉しいですね。
また、葉ネギには品種があり、
細~中ネギ栽培用で暑さに強い、「九条浅黄系」「黒千本」「堺奴」
低温に強い、「小春」
太く仕上げる冬用の、「九条太」 があります。
代表的な品種の「九条ネギ」には、ごく若い小ネギ状態で利用するものから、根深ネギ並みに太めに仕上げるものまでありますが、両方とも、葉は柔らかく、食味が良いのが身上です。
タグ/
ブロッコリーは、アブラナ科の緑黄色野菜で、キャベツの変種です。
和名はミドリハナヤサイ(緑花椰菜)、メハナヤサイ(芽花椰菜)で、単位は「株」です。
緑色の花蕾と茎を食用とします。
ビタミンB、ビタミンC、カロチンや鉄分を豊富に含みます。
日本ではゆでてマヨネーズなどの調味料をつけて食べることが多いですが、欧米ではサラダなどで生食されることも少なくありません。
スープやシチューの具、炒め物、天ぷらにすることもあります。
茎の部分の外皮は、繊維質で硬く食感が悪いことがあり、その場合は剥いてから調理すると良いとされています。
保存温度は低いほうがよく、野菜室程度の温度では花蕾が育ち花が咲くこともあります。
そうなると味と食感が落ちますが、食用は可能です。
タグ/
ブロッコリーは、保水力のある有機質に富む土壌を好みますので、良質の堆肥と油粕を十分に施すのがポイントです。
根は、湿害に弱く、寝腐れを起こし、枯れやすいので、水溜りが生じないように、畑の排水に注意が必要です。
早生種は7月上中旬に、晩生種は7月中下旬に種まきするのが、育てやすい作型です。
少しでも風通しのよい涼しい場所がよく、晴天日には日ざしを遮るため、90センチくらいの高さに、よしず等で覆って温度が上がるのを防ぎましょう。
セル育苗にすれば、容器ごと移動できるので楽チンです!
また、ブロッコリーの品種は多くあります。
極早生の「早生緑」「ハイツ」
中生の「緑嶺」「緑帝」「グリーンパラソル」
晩生の「グリーンベール」「エンデバー」 があります。
種類によって、収穫時期や期間が大きく違うので、特性を見極め、品種を決めることが大切です。
タグ/
チンゲンサイは、アブラナ科の野菜で、和名はタイサイ(体菜)と言います。
白軸のものは、パクチョイ(白菜)の別称もあります。
原産地は中国華南地方で、日本には1970年代の日中国交回復の頃に入ってきたと言われています。
アルカリ性のミネラルが豊富な緑黄色野菜で、簡単に家庭でも栽培でき、露地栽培、プランター栽培が適しています。
日本国内では、静岡県、長野県、埼玉県などが主な生産地となっています。
チンゲンサイは、アクが無く、煮崩れないため、炒め物のほかに、スープや煮込み料理によく用いらます。
主な栄養素は、ビタミンA、ビタミンC、β-カロテン、カルシウム、カリウム、鉄分、食物繊維です。
タグ/
じゃがいもには、ビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCには、風邪予防、疲労回復、肌荒れ等に効果があると言われています。
じゃがいものビタミンCは、デンプンに守られており、加熱しても壊れにくいそうです。
他にも、カリウムが含まれています。
種いもには、休眠あけし、適度に芽の伸びた、充実したものを用います。
芽数を整理し、追肥と土寄せ、病害虫予防を入念にすることがポイントです。
しかし、休眠あけし芽が伸びすぎたもの、休眠中で芽が伸び始めていないものは、種いもには不適です。
タグ/
野菜等が大きく育つためには、根がしっかりと伸び、土中の水分や養分を十分に吸収できるようになっているのがポイントです。
そのためには、下記の5つの条件が必要です。
1 水はけと通気が良いこと
2 水もちが良いこと
3 酸度が適正であること
4 肥料分に富んでいること
5 病原菌や害虫が少ないこと
中でも、1と2は基本で、そのためには、団粒構造をしていない土を作ることが重要です。
団粒を保つ土作りは、堆肥やそれに代わる有機質資材(稲わら、腐葉土等)を十分に施すことが必要です。
それが不可能な場合(プランター栽培等)、ピートモスやヤシがらを土に混ぜ込みます。
*ピートモスとは、ミズゴケ類などの蘚苔類、アシ、ヨシ、スゲ、ヌマガヤ、ヤナギなどの植物が堆積し、腐植化した泥炭を脱水、粉砕、選別したもので、農業、園芸用土、もしくは土壌改良材として用いられます。
畑の空いた冬の間によく耕し、寒気にさらして風化させることも、排水、酸素補給、病害虫や雑草対策としても有効です。
また、畑の土は作業の際に踏み固めたり、地表面が降雨でたたかれたりすると、表面が固結し、空気の流入が悪くなるので、ときどき、除草や追肥の際に、地表面をクワなどで軽く耕し、通気を良くしてあげるのがポイントです。
タグ/
前回に続き、土のリサイクル法をご紹介します。
今回は、容器栽培用の古土再生法です。
容器栽培などに使う用土は、太陽熱を利用して再生することにより、何度も使うことができます。
その方法は、本当に簡単です。
土をビニール袋に入れて、約1習慣程、真夏の太陽にあてておきます。
土中の温度が、50度以上になり、野菜に有害な菌が死滅します。
こうして、消毒した土に新たに腐葉土を3割程混ぜれば、理想的な用土に再生することができます。
タグ/
前回に続き、土のリサイクル法をご紹介します。
今回は、太陽による土の消毒です。
土を消毒することによって、病害虫の密度を低下させることができるのです。
土の消毒には、薬剤を用いる方法以外に、太陽熱を利用する方法があるのです。
7月下旬から、8月下旬に、土をキレイに掃除してから、わらや苅草等を短く切ったものを、1㎡あたりバケツ2杯と、石灰チッソ200gをばらまき、深く耕します。
その後、全体に水をやり、ビニールで畝の表面を3~4週間被覆しておくと、病原菌や病害虫が死滅するのです。
タグ/
去年は、あんなに収穫できたのに、今年は全然収穫できない。
こんな事はありませんか。
毎年、堆肥も肥料もやっているのに、何年か野菜を作っていると、野菜のできが悪くなるのです。
これは、土中の肥料のバランスが崩れたり、土の団粒構造が悪くなったりするためなんです。
野菜を冒す病原菌が増えたりして、病気も発生しやすくなってしまいます。
こんな時は、”天地返し”という方法で、土を若返らせます!
天地返しは、通常1月頃に行います。
収穫を終えた畑土を50~80cm程堀り、そこに隣の土を掘りながら落としていきます。
どういう事かと言いますと、下層の部分の土が表面にくるように穴を埋め戻してやるのです。
新しくできた穴は、最初に掘り出した土で埋めます。
そのまま、1~2月の厳冬期に、土を霜にあてれば、病気や害虫予防にも繋がります。
そして、春になれば、堆肥と肥料を十分施し、種蒔き等に備えます。
タグ/